日立オートモティブ、マイルドHV向け高出力48Vリチウムイオン電池パックを開発

自動車 ビジネス 国内マーケット
マイルドHEV向けリチウムイオン電池パック
マイルドHEV向けリチウムイオン電池パック 全 1 枚 拡大写真

日立オートモティブシステムズは4月20日、マイルドハイブリッド車両(マイルドHV)向けに、高出力の48Vリチウムイオン電池パックを開発したと発表した。

近年、エンジン駆動時に48Vリチウムイオン電池とモーターでアシストするマイルドハイブリッドが燃費改善技術として注目されている。国内市場では高電圧電池を搭載するストロングハイブリッド車両が主流だが、欧州や中国では、マイルドハイブリッドシステムが、比較的安価で燃費改善できる技術として急速に普及すると見られている。2023年のマイルドHVの生産台数は、欧州で200万台、中国でも400万台を超えると予測されている。

新開発の48Vリチウムイオン電池パックは、BMS基板、セルに加え、リレー、ヒューズを一体実装した、積載性の高いオールインワンパッケージの電池パック。低温特性に優れ、従来の自社製電池セルと比較して約1.5倍の出力密度となる、高出力な角形リチウムイオン電池セルを内蔵。48Vシステムに用いられるモーターでの加速アシストにおいて、充分なトルク性能が発揮できる最大出力10kW以上、最大入力13kW以上(いずれも10秒間)を実現した。また、コンパクトなデサインで、車室内での設置自由度の向上にも貢献する。

同社では、今夏以降より自動車メーカーへサンプル製品の供給を開始し、2018年度の量産を目指す。

なお、新製品は4月27日から5月4日に開催される「北京モーターショー 2016」および、5月25日から27日までパシフィコ横浜で開催される「自動車技術展 人とくるまのテクノロジー展2016 横浜」に出展する。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る