【メドテック16】金型メーカーのニットー、立ち仕事を楽にするウェアラブルチェアを参考出品

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ニットーが千葉大学と共同開発したウェアラブルチェア「アルケリス」
ニットーが千葉大学と共同開発したウェアラブルチェア「アルケリス」 全 2 枚 拡大写真

神奈川県横浜市に本社を構えるニットーは画期的な椅子を開発、医療機器の展示会「メドテック2016」で披露した。それは「archelis(アルケリス)」という名前のウェアラブルチェアで、立ち仕事を楽にするものだという。

同社は自動車部品などの金型を製作する中小企業だが、「ニットーブランドの製品をなんとしてもつくりたい」と千葉大学と共同でこの椅子の開発に取り組み、ようやく試作品が完成した。

しかし、椅子とは言うものの、とてもそのようには見えない。足に装着する歩行機具のようなのだ。「膝関節と足首の定角固定によって、中腰の姿勢でもあたかも座っているような感じになるんです。これを装着すれば、長時間の立ち仕事も非常に楽になります」と同社関係者は説明する。

ただ、このウェアラブルチェアをつけると、歩きづらいのではないかという心配もあるが、その辺は全く問題ないそうだ。普通に歩くことができ、止まって中腰になった時だけ、“座る”ことができるのだ。

素材はアルミとカーボンで、荷重が集中する構造部は専用のアルミパーツを、そして体重を支えるスネと大腿部には軽量で強靱なカーボンパーツを使用している。

発売は今のところ未定で、「なんとか今年中には出したい」と同社関係者。もともと手術をする医師の要望を受けて開発した製品だが、工場のラインでの立ち仕事にも有効な製品と言えそうだ。

《山田清志》

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