マツダは4月27日、2016年3月期の連結決算と今期(17年3月期)の業績予想を発表した。今期は円高の影響などにより営業利益は前期比25%減の1700億円と、5期ぶりの減益を見込んだ。
通期のグローバル販売は1%増の155万台の計画で、SKYACTIV技術搭載車の車種展開により3期連続の最高となる。為替は1ドル110円と前期比で10円の円高を前提とした。豪州ドルなど他通貨も含む営業損益への円高による減益影響は810億円になる。純利益は14%減の1150億円と2期連続の減益を予想した。
16年3月期は販売増やコスト改善効果などにより、営業利益は12%増の2268億円と、3期連続で最高を更新した。純利益はエアバッグのリコールに関連した特別損失などの影響で15%減の1344億円だった。
都内で会見した小飼雅道社長は今期について「為替による減益見通しになっているが、引き続き着実な台数成長とコスト改善の流れを止めないよう、取り組みを強化していく」と述べた。