強力な押し出し感…NCVコーンと超強力マグネット搭載のサブウーファー「DIATONE SW-G50」

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【スピーカー交換のススメ】NCVコーンと超強力マグネットを搭載『DIATONE SW-G50』
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サブウーファーのお話をしよう。サブウーファーとは何か。簡単に言うと最低域を補うスピーカーであり、ドアにセットされたミッドバス以下の帯域を補う。

ダイヤトーン・DS-G20、DS-G500とならんで人気を博しているサブウーファーSW-G50。振り返ってみると2011年初頭に発売された16cm2ウェイセパレートシステムDS-G50の発売。翌年2月にはSW-G50が発売される。コンセプト、サウンドは一体どのようなものか、ちょっと検証してみたい。

はじめにDS-G50のスペックについて触れておこう。DS-SA1、DS-SA3とは異なり、独自の素材であるカーボンナノチューブを配合したNCVコーンを採用。50Hz~80kHzとワイドレンジを達成し、ミッドバスとトゥイーターともに同一素材を用いることで低域から高域までつながりよくスムーズで、まるでフルレンジスピーカーのようなリアリティ溢れるサウンドを聴かせてくれた。その後DS-G20、DS-G500に受け継がれる。とくに上級モデルDS-G500は、DS-G50を凌駕する技術を導入することによって浸透力のあるサウンドを堪能することができる。

さて、SW-G50であるが、一連のDS-Gシリーズと同じく、振動板にNCVコーンを採用。チタンに匹敵する毎秒5,000m以上の伝搬速度と紙と同様の内部損失を持つ。きわめて軽く、素材自身はカーボンなので非常に強い。駆動源である磁気回路は巨大なマグネットを背負っており、25cmユニット口径に対し21cmという大きさで、1万7000ガウスにおよぶ高い磁束密度は異例といえるだろう。大型フェライト磁石、銅リングを装備するADMCと呼ばれる低磁気回路との組み合わせにより高い制動力を生み出し、超低域20Hzまで電磁制動が効いている。

過去、たびたびシステムにSW-G50をセットしたユーザーカーを聴いた経験がある。その大半は、このユニットを小型エンクロージャーに収められ、ハイパワーアンプで駆動。第一印象は、たぐい希な存在、このサブウーファーならでのハイスピードと強力な押し出し感は、ハンパない実力を感じ得た。

タイムアライメント機能を駆使したシステムで聴くSW-G50は、ドアにセッティングされたミッドバスと、ピタリと焦点が合い違和感はまったくない。フロントステージとサブウーファーレベルをフラットに調整したときの自然な佇まい。Eベースのボトムエンドの音程を明確に、かつパルシブなアタック時もはっきりと描きだす。大編成シンフォニーのピークも破綻をきたすことはなかった。25cmというサイズながら実力は強烈で秀逸。NCVコーン、超強力磁気回路の搭載による効果は絶大だ。しかも小さなエンクロージャーでも能力を発揮する。カーオーディオのために設計されたダイヤトーンの技術の高さを垣間見ることができた。

【スピーカー交換のススメ】NCVコーンと超強力マグネットを搭載『DIATONE SW-G50』

《永松巌》

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