「タンデムスタイル」(Tandem Style) 2016年6月号 No.169
価格:600円(税込)
発行:クレタパブリッシング
オートバイ・ビギナーを対象にした数少ない入門誌。バイク歴のないまったくの初心者にも多くの企画を掲載する。
巻頭特集は「地図はもういらない!?」。バイク・ツーリングで、スマートフォンや携帯ナビのデジタル機器が多用される時代。特集を指揮した谷田貝洋暁編集長は、こう語る。
「地図を見ないライダーは増えているが、それではもったいない。地図はぜったい必要で、それを見たほうがこんなに楽しいということを伝えたかった」
大特集はカラー約40ページにわたって掲載されている。特集が際立っているのは、バイク・ツーリング必携の「地図」と言われるツーリングマップルが取り上げられていること。同誌の調査によると、ライダーが使う地図の85.5%が使っている。この活用法を掘り下げているだけでなく、て同書東北版を担当した地図の達人、70歳の生涯旅人・曽我利隆さんのインタビューが掲載されている。ライダーに愛される地図が、彼の言葉をたどるだけで、地図で旅をする幻夢に引き込まれる。
また、そもそもルート選択で使うのは地図かナビかというライダーの利用実態に始まり、ツーリングで位置を把握する地図の見方、ナビに役立つタンクバッグ、スマホホルダー、給電システムなどの紹介記事など基本が抑えられ、すぐにでも実践に役立ちそうだ。
これから免許を取得する人のための教習所を紹介した連載記事「教習所へ行こう」、若葉ライダーの紹介なども好評だ。