STマイクロエレクトロニクスは5月17日、よりセキュアかつコネクテッドな自動車を可能にする新しい車載用32bitマイクロコントローラ「SPC58ファミリ」を発表した。
低消費電力とリアルタイム処理性能に優れたSPC58ファミリは、Power Architectureを採用した製品としては世界で初めて最先端の40nm Flash混載プロセスを採用し、ボディ制御用およびセキュリティ用途向けに開発。Flashメモリ(512KB~6MB)の容量別にSPC58 Bライン、SPC58 CラインおよびSPC58 Gラインの3つの製品ラインで構成されている。
高い拡張性を持つSPC58ファミリは、広帯域化や強力なセキュリティ対応など、増大する車載ネットワークへの要求に柔軟に対応。また、イーサネットおよびISO CAN FD通信インタフェースに、最新のハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)技術を組み合わせ、ECUを不正アクセスおよび悪意ある攻撃から防御する。
SPC58ファミリは現在、Bライン、Cライン、およびGラインがサンプル出荷中で、2017年第1四半期に量産が開始される予定。