【BASFカラートレンド16】アジア太平洋のトレンドは「新たな芽生え」

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BASFカラートレンド16 アジアパシフィックのキーカラー
BASFカラートレンド16 アジアパシフィックのキーカラー 全 5 枚 拡大写真

BASFが毎年発表している2、3年先のカラートレンド。今年のグローバルテーマは“PARALLAX(多面的な視点)”だ。これをもとに、世界共通のカラートレンドと、アジア・パシフィック、欧州、北米それぞれのカラートレンドを予測している

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アジア・パシフィック(含む日本)の今年のテーマは、“SPROUT-新たな芽生え-だ”。BASFジャパンコーティングス事業部カラーデザインセンターアジア・パシフィックチーフデザイナーの松原千春さんは、「新興国では経済的成長、魅力ある市場を背景に世界中から注目され、投資、最新技術を集めて、“栄養”として取り込みながら成長。そしてあちこちでアジアらしいスピリットが芽生えている」と話す。

この変化していく社会の中で、他者からどう見られるかではなく、独自の価値観を新興国でも持つようにもなってきた。松原さんは、「自分の価値観を持ち、自分らしく生きていく。そして生活の質へこだわることに目覚め始めた。以前は何を買えるか、何を持てるかといった物欲的なところが多かったが、精神的な満足度、生活の質の高さというところにかなりシフトしてきている」とし、そこが一番の大きなテーマだとした。

更に精神的な豊かさにも着目。「自分らしさを求める中間層や若者は、自由な発想、発言、表現を持ち、アジアらしいユニークなデザインなども生まれてきている」と話す。

これらをベースにしたカラーは、「アジアに芽生える新しいクリエイティビティ、創造性と質感がキーワードだ」と述べる。そして、キーカラーはターコイズカラーが提案された。「これまでのブルーのトレンドを継続しつつ、ブルーとグリーンの中間色を用いることで、SPROUT-新しく芽生え-ていくアジアの自信、それからクオリティを表現している」と松原さん。

成熟市場の日本においても、ストーリーは違えども同色が注目される。自然災害などで混沌とした世の中での中間色ということがひとつ。もうひとつは、「90年代、クルマのカラーとして世界的に一世を風靡。その後は使われなかったが改めて新鮮に受け止められることから回帰が考えられる」とした。

また、「一億総活躍社会を踏まえると、(このカラーは)セックスレスカラー、ジェンダレスカラーとして、性別差なく男性でも女性でも使いやすく環境に適している。青は男性、赤系は女性という固定概念があるが、中間色のパープルやターコイズカラーは、女性男性関係なく使いやすいカラーという意味もある」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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