国内外のメーカ8社・12車種のEV・PHVが、クリーンエネルギー自動車(CEV)の普及をめざし、東京から伊勢志摩へ、400kmの旅に出た。ドライバーを努めた著名なモータージャーナリストたちは、道中からCEVのさまざまな“気づき”などを報告した。
“サミット応援イベント”というサブタイトルも付く「EV・PHV 東京-伊勢志摩キャラバン」は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動車(PHV)など、クリーンエネルギー自動車(CEV)の普及・広報を目的とし、三重県や経済産業省の協力を得て、次世代自動車振興センターが主催したもの。
5月16日、同センター 理事兼事務局長・石山武氏や、日本EVクラブ・舘内端代表などが登壇した経済産業省前出発場から、日産『リーフ』、アウディ『A3 Sportback e-tron』、BMW『i3』など、12台のEV・PHVがスタート。飯田裕子氏、今井優杏氏、片岡英明氏、桂伸一氏、斎藤慎輔氏、津々見友彦氏、御堀直嗣氏、諸星陽一氏、吉田由美氏など、気鋭のモータージャーナリストが最新のCEVを駆って三重県庁を目指し、それぞれがコメントをつづった。
「スタートしました。まずは足柄SA。担当のボルボ『XC90』T8 はハイブリッドゆえ充電の心配はない。高速は速度設定してACC移動。2トン越えの車重を等間隔で先行車に追従する加減速レスポンスは、特に加速はモーターの威力。設定速度にスッと戻る速さがひとの感性にズレがなく気持ちいい。2年前、EVケータハムで日本縦断の旅の一部に参加して、当時1800カ所の急速充電スポットを巡り、EVで日本一周できる事に驚いた。あれから2年!! 現在の充電スポットの数、知ってまっか? 大雑把に「7000カ所」!! ですと。凄いね日本。なのに今回の参加車に国産はリーフたった1台とはどーゆう事よ…」(桂氏)。
「私の担当は日産リーフの30kWモデル。現在、東名高速の足柄SAで充電が終わったところ。霞ヶ関の経産省をスタートした際に走行距離186kmでスタート、足柄SA到着時は残り46kmだった。けっこう加減速もあり、エアコンもオンだったのでこれくらいの感じかなあ。急速充電の1回目が終わって、だれも待っていなかったので、おかわり充電もして、走行可能距離は165kmに。さて、どこまで行けるか?」(諸星氏)。
「@安濃SA『Welcome G7 2016 EV・PHV 東京~伊勢志摩キャラバン』御在所SAで充電するつもりが、いや、していたらまた“どのくらいかかりますか?”と。意気投合しめ話しているうちに20分くらい充電できたかな。テスラの質問も多かったけど、EVの航続距離がやはり気になるようですね。快く撮影をご快諾くださった皆さま、ありがとうございました。目的地まであと少し。テスラ『モデルS』はもう、とっても快適です。オートパイロット、疲労度が違う」(飯田氏)。
「いやほんとi8、どこに行っても人気者すぎる! 色んな人に声かけてもらったり、手を振ってもらったり並走されたり笑。楽しかったです。ありがとうございました」(今井氏)。
「東京霞ヶ関から、三重県津まで日産リーフで移動。途中、足柄SAと浜松SAで充電。たった2回の充電で津まで来られるとは…最初に鈴鹿まで来たときはビビリながら全SAで充電しながらだったのに…自分が慣れたこともあるが、クルマの進化もものすごい」(諸星氏)。
同センターは、「自動車のCO2排出量は燃費の改善により減少傾向にあるが、国全体の排出量のおよそ15%。さらに減少させるには、CO2排出量の少ないEV・PHVなどのクリーンエネルギー自動車(CEV)の割合を多くする必要がある。今回のイベントでは、さまざまな EV・PHVを集結させ、東京~三重県までの約400kmを走り、その省エネ性能の高さと大きな魅力を訴えることで、さらなる普及と地球温暖化防止を訴える」という。