なぜカストロールエッジはアウディ R8 新型に純正採用されたのか?

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アウディ R8
アウディ R8 全 4 枚 拡大写真

3月26日、新型Audi R8の報道関係者向け発表会が富士スピードウェイで開催された。
初代が誕生した2007年以来、およそ9年ぶりのフルモデルチェンジとなったアウディのフラッグシップスポーツカーは、最高回転数8700rpmのV10 5.2リットル自然吸気エンジン、従来のアルミにくわえてカーボンコンポジットも素材に用いた軽量高剛性のボディ構造“アウディ・スペース・フレーム”、前後トルク配分機構を電子制御式油圧多版クラッチとした最新のフルタイム4WDシステム“quattro(クワトロ)”、スピードメーターやタコメーターだけでなくナビゲーション・システムの情報までメーターパネルに映し出す“アウディ・バーチャル・コックピット”などを採用。初代Audi R8の魅力だった洗練さや優れた実用性にくわえ、さらなる先進性や圧倒的なパフォーマンスも兼ね備えた新時代のインテリジェントスーパーカーに生まれ変わったのである。

このAudi R8には、純正オイルとしてカストロール エッジがOEM供給されている。カストロールとアウディは、2011年より世界耐久選手権(WEC)においてパートナーシップを結んでおり、その中でもアウディは長きにわたって好成績を収めている。特に、最高速度350km/h、平均240km/hでサーキットを駆け抜けるルマン24時間耐久レースは、エンジンと潤滑油が一体となって力を試す究極のテストであり、カストロール エッジの優れた耐久性が証明される場でもある。また、2014年からは、ドイツツーリングカー選手権(DTM)においてもカストロールとアウディはスポンサーシップを締結し、同年、アウディはマニュファクチャラータイトルを獲得している。アウディは、「レースは技術の実験室」と位置付けているが、「実験」の場で選ばれるエンジンオイルは、カストロールのエッジなのである。

ところで、都内のホテルなどで開催されることが多いニューモデルの発表会を、アウディはなぜサーキットで行ったのだろうか? 実は、この日の富士スピードウェイでは日本でもっとも高い人気を誇るレースシリーズであるスーパーGTの合同テストが開催されており、こちらも同じく新型に切り替わったAudi R8のGT3レースカーであるAudi R8 LMSがテストに参加。発表会では量産モデルとレースカーが揃ってコース上に並ぶシーンが披露されたのである。

「量産モデルもレースカーも同じ年、同じタイミングで発表するのが当初からの計画でした」 発表会でそう語るのは、新型Audi R8の開発でプロジェクトマネジャーを務めたアウディのアルウィン・ワトキンス氏である。それはレースカーと量産モデルをひとつの組織で開発していることに由来している。そのメリットのひとつとして「量産モデルからレースカーを作り出すとき、かりに量産モデルで使われているパーツがレースでも使える性能を有していたとしても、レースカー開発の技術者たちは素性がはっきりしないパーツを使いたがらず、往々にしてレース専用パーツに置き換えてしまいます。ところが、新型Audi R8では量産モデルとレースカーの部品供用率はおよそ50%にも上ります。これは、ふたつの開発チームが机を並べるようにして作業を進めてきた成果です」とワトキンス氏は語る。

この高い部品供用率を実現するにあたっては、量産モデルの開発では一般的な何10万kmにもおよぶ実走行テストを行っただけでなく、24時間レースで必要となる耐久性を確認するためにエンジンをフルスロットルで24時間回し続けるベンチテストなどを実施。この結果、新型Audi R8は一般公道でもサーキットでも優れた信頼性を獲得することになった。

こうした過酷なテストを通じて選ばれたのがカストロールの製品だった。しかも、カストロール エッジが新型Audi R8の純正エンジンオイルに指定されただけでなく、カストロールはGT3レースカーのオフィシャルパートナーも務めており、Audi R8 LMSでレースを戦う世界中のレーシングチームにカストロール製品を供給している。つまり、アウディはオンロードでもレーシングコースでもカストロールの優れた品質と高い性能を認めたといえるだろう。

カストロールとモータースポーツ

《大谷達也》

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