ホンダ シャトル で6泊7日の車中泊、フルフラットでぐっすり睡眠

試乗記 国産車
ホンダ シャトル で6泊7日の車中泊。萩博物館の駐車場で
ホンダ シャトル で6泊7日の車中泊。萩博物館の駐車場で 全 10 枚 拡大写真

昨年5月にホンダから発売されたコンパクトステーションワゴン『シャトル』。そのシャトルでGWを利用して6泊7日の車中泊を試みた。その感想と車中泊した道の駅などについてレポートしたい。

シャトルの最大の特徴は車内が広いということ。しかも、2列目シートを前方に倒すと、フラットな床面になり、最大184cmのスペースが広がる。身長178cmの筆者でも足の伸ばして十分寝られるサイズだ。実際に寝てみても余裕があり、幅もあるので寝返りも楽にできる。シングルベッドよりも広いので、2人で寝ても大丈夫だろう。

ただ、直に寝ると非常に硬く、まるで板の間で寝ているような感覚だ。そこで、まず毛布を引き、キャップ用銀色マットを2枚敷いた。すると、非常にいい状態になり、堅めのベッドに寝ているような感覚になった。

元に戻すのは面倒なので、そのままほぼ万年床状態で中国地方へ向け出発。その裏には疲れたらすぐに寝られるという思いもあった。車中泊した場所は中国自動車道の加西サービスエリア、島根県松江市の道の駅本庄、山口県阿武町の道の駅阿武町、周南市の道の駅ソレーネ周南、岡山市北区のポプラ総社インター店、中央自動車道の恵那山サービスエリア。

高速道路のサービスエリアについては、説明するまでもないので省くこととする。まず道の駅本庄は、国道431号線沿いにあり、目の前に中海が広がる。24時間営業のファミリーマートを併設した道の駅で、食べ物やアルコールを買うことができるので非常にありがたい。ただ、駐車できるスペースが50台ほどと少なく、午後9時ごろには車中泊する車で満車状態になってしまった。余談だが、この駐車場にもう1台シャトルが止まっていて、定年を終えた年配夫婦が車中泊をしていた。

道の駅阿武町は国道191号線沿いにあり、目の前は日本海で鹿島、別名夫婦島が浮かび、夫婦円満を祈願できるように鐘が設置されている。ここの最大の魅力は温泉施設(日本海温泉「鹿島の湯」)があるということ。ただ、脱衣場が狭く、ロッカーが20数個しかないので、混んでいると入場制限を行っている。駐車場は広く、150台以上のスペースがあるので、まず満車になることはないだろう。実際、GW時でも半分以上空いていた。新しい道の駅のようで、トイレも綺麗でシャワートイレだった。

道の駅ソレーネ周南は駐車スペースが200台近くあり、大きな道の駅だ。ただ、国道2号線沿いということもあって、大型トラックが非常に多く、その駐車スペースが50台近くある。それだけに大型トラックの出入りが頻繁で、その近くで車中泊をするとなかなか寝付けないかもしれない。ここの最大の魅力は売店が24時間営業ということ。しかも、売店が非常に広く、地元の野菜から魚、肉、アルコール、日用品、お土産品など品揃えが豊富で、コンビニ、スーパー、土産店を合わせた感じだ。ここのトイレも綺麗でシャワートイレだった。

そして、ポプラ総社インター店。ここは名前の通り総社インターのそばにあるコンビニだが、駐車スペースが道の駅のように広い。夜中の9時にたまたまその前を通ったら、駐車場ですでに大型トラック15台、乗用車10台が車中泊状態だったので、疲れていたこともありそこで泊まることにしたのだ。100円ショップのダイソーとのコラボ店のようで、店内には日用品などをはじめさまざまな商品が並んでいた。そんなことも車中泊する車が多い理由かもしれない。

こうしていろいろなところで車中泊したわけだが、寝心地は家のベッドで寝ているのとほとんど変わらなかった。むしろ、運転で疲れていた分、ぐっすりと熟睡。しかも、車中泊でよくある身体の痛みもなく、翌日はすっきりした気持ちで運転することができた。車中泊するには非常にいい車と言っていいだろう。走行距離2422km、燃費は20.8km/リットルだった。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 王者アルファードを超えるか? メルセデスベンツの次世代高級ミニバンに熱視線!「車の域を超えてる」
  2. 軽自動車よりも小さい! 15歳から運転できるオペル、約132万円から販売
  3. 【スズキ ジムニーシエラ 新型試乗】「ノマド」にも期待が高まる、実に楽しいクルマ…島崎七生人
  4. トヨタの新型『RAV4』、SNSでの注目は「GRスポーツ一択」 ファンの気掛かりは…
  5. 新たな高級車ブランド誕生に熱視線!BMWベースの斬新デザインに「これはカッコいい」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
  5. 大日本印刷がカーシェア事業に参入、琉球日産と提携しマンション向けに
ランキングをもっと見る