【人とくるまのテクノロジー16】“エメラルドカラー”が二輪サスの新シンボルに…ショーワ

モーターサイクル テクノロジー
株式会社ショーワ開発本部二輪サス開発部の淡佐重紀氏。
株式会社ショーワ開発本部二輪サス開発部の淡佐重紀氏。 全 13 枚 拡大写真

ショーワがついにバイク用高性能リプレイスサスペンションを発売する。『BFF』(バランスフリー・フロント・フォーク)と『BFRC-lite』(バランスフリー・リアクッション・ライト)だ。

【画像全13枚】

5月25日から27日、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催した「人とくるまのテクノロジー展2016」にて国内初展示。開発を担当した株式会社ショーワ開発本部二輪サス開発部の淡佐重紀氏は、「高性能でありながら他にない耐久性を兼ね備えた一般公道用オリジナルサスペンションを開発しました」と、自信を見せる。

まず、順を追って説明しよう。市販車ベースのレーシングマシンで競われるスーパーバイク世界選手権(WSBK)で、2013年、2015年にシリーズチャンピオンに輝いたカワサキ・レーシングチームの足もとを支えたのが、ショーワのサスペンション技術「バランスフリー・テクノロジー」だ。

世界で初となる直列ピストンユニットを用いたバランスフリー構造をシリンダー外側に配置し、一ヶ所に集約させた減衰力発生バルブ構造により応答性を向上。サブタンクでの加圧によりキャビテーション(オイルの泡立ち)を防止し、素早い減衰力の立ち上がりを実現している。

淡佐氏いわく、「純正採用されているカワサキ Ninja ZX-10R向けにはじまり、ハイエンド向け商品として複数車種への展開を計画しています」とのことで、スズキGSX-R1000やホンダCBR1000RR用などが発売される見込み。

注目はフロントフォークのスライドパイプやリアクッションのロッド表面に施された世界初となる薄膜成形技術によるチタンコーティングで、エメラルドカラーの表面処理により高い質感が表現されている。

「ショーワの高性能サスペンションだと、ひとめでわかるように、今後の製品でもエメラルドカラーが使われていくと思います」(淡佐氏)

さらにフロントフォークのアクスルホルダーを総削り出しにし、チタンボルトを採用するなど、剛性や軽量化といった機能面はもちろん、外観からもユーザー満足度を高めるものとした。

また、サブタンク表面色をグレーメタリックとすることでOEM製品と差別化しているほか、スプリング交換の容易性、オーバーホール性にも考慮した設計となっている。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキ『ジムニー』MT仕様の1211台をリコール…エンストするとエンジンが再始動できない
  2. 新型EV徹底比較!日産『リーフ』とスズキ『eビターラ』、決め手は価格? 航続距離? 購入時のポイントをチェック
  3. アメ車に安全適合“お墨付き”の「星形ステッカー」国交省、掲示義務付けへ[新聞ウォッチ]
  4. 【マツダ CX-5 最終試乗】これほど「次」が楽しみなクルマも珍しい…中村孝仁
  5. 日産『リーフ』の受注が5000台で快調、廉価グレード「B5」と補助金129万円で「フルスイングで勝負」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る