【スズキ イグニス 試乗】快適、これぞコンパクトカー…岩貞るみこ

試乗記 国産車
スズキ イグニス
スズキ イグニス 全 8 枚 拡大写真

スズキ『イグニス』、ちっちゃ。乗っているときはさほど感じないけれど、駐車スペースに収めるとその小ささに改めて見入ってしまう。全長3700mm。そりゃ、軽自動車の3400mmに比べたら30cmモノサシ一本分、大きいけれど、四角いボディが停まっている様子は、まさに「ちょこん」という印象なのである。

運転席はよしとしても後部座席は狭いのではと乗り込んでみると、これまた膝まわりも、頭上も十分なスペース。シートは前席に比べほんの少し高くしてあるので、前方が見やすくなっているのに頭上に余裕があるのはうれしい。となると犠牲になったのは荷物スペースである。

たしかに、大きめのクーラーボックスが入らない敷地面積ではあるけれど、これは、後席を前方へスライドさせることで対応可能。後席の背もたれを倒せば荷物スペースはフラットな空間が広がるし、床下にはさらに(2WDは特に深い)隠し収納スペースがあるしで、遊び道具を詰め込むにはもってこいといえる。

エンジンは1.2リットルのマイルドハイブリッド。出だしが軽く、するするっと速度を上げていく。快適である。これぞコンパクトカー。衝突安全だの居住性を重視だのと、コンパクトカーと言いつつどんどん大きくなる傾向にあるクルマが多いなかで、ジャストサイズを作らせると本当にうまいスズキなのである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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