【ポルシェ 718ボクスター】「エントリーモデル」との決別、乗って楽しいという価値伝えたい

自動車 ニューモデル 新型車
ポルシェ 718ボクスター
ポルシェ 718ボクスター 全 8 枚 拡大写真

ポルシェジャパンが発表した新型ミッドシップオープンカー『718ボクスター』は、これまで以上に幅広いユーザーにアピールしていきたいという。

【画像全8枚】

メルセデスベンツ『SLC』、BMW『Z4』、アウディ『TT』をはじめ、レクサス『RC F』や、日産『GT-R』も競合ととらえている新型718ボクスター。それらに対し優位に立っているポイントについて、同社マーケティング部マーケティングコミュニケーショングループの松岡直紀さんは、「もともと我々のクルマ作りはスポーツカーからスタートしている。ミッドシップのスポーツカーを作るノウハウも持っているので、いわゆるアジリティ面では負けてはいない」という。

更に、今回4気筒ターボエンジンを搭載したことで、低回転からトルクが出るようになった。松岡さんは、「街中でもきびきび走ることが出来、意のままに操れる感覚は、先代“981”と比較して進化をしている。サーキットに行って楽しむだけのクルマというよりは、日常でもスポーツを感じてもらえるクルマに仕上がっている」と街中での走りにも自信を見せる。

現在、ポルシェのユーザーは大きくスポーツカーユーザー、SUVユーザー、サルーンユーザーの3つに分けられ、特にスポーツカーユーザーのボリュームが一番大きい。そこにプラスして「新規ユーザーに購入してもらいたい」というねらいがある。「過去『911』の傘の中のエントリーゾーンとしてボクスターがあった。911はリアエンジン、リアドライブで、ボクスターはミッドシップという全く違うレイアウト。にもかかわらずエントリーモデルという位置づけだったのでそこから決別する」という。

これまでは「ポルシェが“絶対”というユーザーに購入してもらえていた。718ボクスターはそこにプラスして、クルマは“乗って楽しい”という価値を認めてもらえる方にまで広めていく」と松岡さん。「これから行われるさまざまなマーケティング活動を通じて、乗って楽しいという我々の価値を伝えていく。絶対的な速さだけではなく、乗って意のままに操れる楽しさを感じてほしい」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新車世界販売 ホンダ4位に転落、スズキ2位に浮上へ、2025年度下期[新聞ウォッチ]
  2. 「日本一“ちょうどいい日産車”」小型セダン『セントラ』の進化に日本のファンも「気合い入りすぎw」と注目
  3. アウディ2026年モデル、ハード・ソフト両面で大幅アップデート…新ドライブモードや先進のドライバーアシスト機能搭載
  4. 「就職人気企業ランキング」総合トップは8年連続で伊藤忠商事、トヨタは42位に後退[新聞ウォッチ]
  5. 日産自動車・人事情報 2025年10月1日付
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る