日産 坂本副社長、従来方式のFCVは投入延期を表明

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日産 エクストレイルFCV(参考画像)
日産 エクストレイルFCV(参考画像) 全 3 枚 拡大写真

日産自動車の開発部門を担当する坂本秀行副社長は6月14日、横浜市の本社でバイオエタノールを燃料として搭載する新たな燃料電池車(FCV)の技術説明を行った。

この席上、坂本氏はトヨタ自動車などが販売している水素を燃料として車載するFCVの市場投入は、「現状では水素の高価格などで、製品化は難しい」と述べ、投入を凍結する方針を表明した。日産は従来、2017年ごろにFCVを市販する計画を示していた。

14日に発表した新たなFCVは、エタノールを車に搭載した改質器で水素に転換し、燃料電池によって発電する仕組み。システムが安価にでき、エタノールの供給インフラも南米などで整っているなどの利点がある。坂本氏はこのタイプのFCVを2020年ごろに商品化するとの計画を示した。従来の水素燃料方式より投入は「先になる可能性がある」とも指摘した。

一方、従来方式FCVでの独ダイムラーや米フォードモーターとの共同開発は「続けていく」とし、「製品としてはいつでもできるようにしておく」との方針も示した。

《池原照雄》

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