日産 坂本副社長「熱疲労に耐える素材がカギ」…エタノール利用のFCV開発

自動車 ビジネス 国内マーケット
日産自動車グローバル本社
日産自動車グローバル本社 全 2 枚 拡大写真

日産自動車の開発部門を担当する坂本秀行副社長は、6月14日に開いた新たな燃料電池車(FCV)の技術説明会で、この車両の燃料電池(FCスタック)の課題は「熱応力による疲労破壊の克服」と指摘した。

日産は2020年の商品化を目指している。このFCVは、バイオエタノールから改質器で水素を取りだし、FCスタックで発電する仕組み。スタックは、水素を燃料として発電する現行のFCVのスタックとは異なり、触媒に高価なプラチナを使う必要がないのが大きな特徴だ。

スタックの温度に幅があり、高温時には700~800度になるためという。だが、この高温と低温を繰り返す過酷な環境に耐え、熱による疲労破壊を防ぐ素材が必要となる。坂本氏は開発では「生産技術面での対応を考えている」という。また、国内外の研究機関にも「幅広く協力を呼び掛けていく」と、リソーセスのオープン化も進める方針だ。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
  4. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  5. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る