メルセデスベンツ、直列6気筒エンジンを復活へ…20年ぶり

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スターターモーターとジェネレーターを強力な1個のモーターに統合した「ISG」
スターターモーターとジェネレーターを強力な1個のモーターに統合した「ISG」 全 3 枚 拡大写真

ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツ。同社が、世界的に少なくなっている直列6気筒エンジンを、復活させることが分かった。

これは6月13日、メルセデスベンツを擁するダイムラーが、ドイツで開催した新技術発表会「Tec Day」で明らかにしたもの。新世代の直列6気筒ガソリンエンジンの概要を公表している。

直列6気筒エンジンは、コンパクト設計が可能なV型6気筒エンジンに置き換わる形となり、ラインナップは縮小傾向にある。世界の自動車メーカー(乗用車)で、直列6気筒エンジンを前面に押し出しているのは、同じくドイツの高級車、BMW程度。

メルセデスベンツが復活させる直列6気筒ガソリンエンジンは、新世代の環境パワートレインの中核をなすユニット。「M256」型と呼ばれる直列6気筒エンジンは、2017年に市販車に搭載される予定。

現時点では、この直6エンジンの詳細は明らかにされていない。メルセデスベンツによると、エンジンとトランスミッションの間に、スターターモーターとジェネレーターを、強力な1個のモーターに統合した「ISG」を配置。これが、現在のオルタネーターとスターターモーターの役割を果たすという。

また、加速の際には、モーターがエンジンの出力をアシスト。さらに、48Vのバッテリーにエネルギーを回生することで、燃費性能を引き上げる。48Vのマイルドハイブリッドシステムのパワートレインの一部として、直6エンジンが採用される。

メルセデスベンツは1990年代後半、長きに渡って搭載してきた直6エンジンを、V6エンジンに置き換えた。メルセデスベンツは、およそ20年ぶりに復活させる直6エンジンについて、「燃費効率の新基準を打ち立てるだろう」と、自信を示している。

《森脇稔》

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