重量オーバーを実名告発...高速道路機構と中日本高速

自動車 社会 社会
制限の2倍を超える過積載で告発された車両
制限の2倍を超える過積載で告発された車両 全 2 枚 拡大写真

日本高速道路保有・債務返済機構と中日本高速は15日、重量オーバーで高速道路を走行していた運転者と雇用主の実名を公表。違反が発見された場所の各県警本部に告発した。

道路法の車両制限令に違反し、告発されたのは丸和運輸倉庫(岐阜県瑞穂市)の河合文雄社長と大型トレーラーの運転手。また、みすぎ物流(茨城県古河市)の倉本勝盛社長と大型トレーラー運転手の計2法人4者。両社ともに道路法違反を繰り返し行っていた。

丸和運輸の運転手は今年3月12日、新東名浜松浜北IC(浜松市浜北区)から、建設資材を積んだ大型トレーラーで乗り入れようとした際、制限値の2倍を超える、車両総重量50.45トンで走行した疑い。悪質な違反が認められ、同車は高速道路への乗り入れが拒否され、他の車両に積み荷を移す軽減措置が命じられている。静岡県警への同法違反容疑での告発は初めてだ。

また、みずき物流の運転手は昨年12月9日、圏央道圏央厚木IC(厚木市中依知)に乗り入れようとした際、制限値の2倍を超える車両総重量56.60トンの大型トレーラーで走行していた疑い。同車には高速道路からの退出が命じられた。

国土交通省は車両総重量が基準の2倍以上の重量超過について、許可申請の有無を確認後に、即時告発を行う方針を打ち出した。強制退出などの措置はとっていたが、昨年1月以降、告発という厳罰化に踏み切った。過積載車両の通行が道路損傷の大きな原因となるほか、交通事故の誘因となるためだ。告発に踏み切った中日本高速では「車限隊」を組織し、違反撲滅に向けて専門的に指導取締りを行っている。

道路法は、車両制限令違反の運転者に対して100万円以下の罰金、雇用主である法人に対しても同様の罰金を定めている。また、高速道路会社では車両制限令違反車両に対して、大口・多頻度割引の停止措置も実施している。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『CR-V』に初のオフロード仕様「トレイルスポーツ」登場
  2. 30年で25台のスバル車を購入、26台目に新型『フォレスター』を選んだ英国スバリストの愛
  3. FJクルーザー が復活へ…トヨタ『ランドクルーザーFJ』最終デザインはこれだ!
  4. 「鳳凰」モチーフも、中国の伝統文化とり入れた全長5.3mの高級SUV、BYDが発表
  5. 伝説のバイク漫画『バリバリ伝説』ZIPPOライター発売、世界限定150個
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  2. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る