メルセデス GLC に燃料電池車、外部充電が可能…世界初

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メルセデスベンツ GLC F-CELL のプロトタイプ車
メルセデスベンツ GLC F-CELL のプロトタイプ車 全 7 枚 拡大写真

ドイツの自動車大手、ダイムラーは6月13日、ドイツで開催した新技術発表会「Tec Day」において、メルセデスベンツの燃料電池車、『GLC F-CELL』のプロトタイプ車を初公開した。

すでにメルセデスベンツは、『Bクラス』をベースにした燃料電池車、『BクラスF-CELL』をドイツや米国でリース販売済み。同社の燃料電池の研究開発の最新の成果を結実させたのが、GLC F-CELLとなる。ベース車両は、メルセデスベンツ『GLK』後継車の新型SUV、『GLC』。

GLC F-CELLの大きな特徴は、世界初の外部充電が可能なプラグイン機能付きの燃料電池車という点。バッテリー(二次電池)は、家庭および充電ステーションで充電できる。二次電池は、蓄電容量およそ9kWhの大容量リチウムイオンバッテリーで、車体後部に搭載。この効果で、最大50kmのゼロエミッション走行を実現する。

燃料電池スタックは、従来よりもおよそ30%コンパクトな設計。メルセデスベンツの燃料電池車として初めて、フロントのボンネット内に収めることに成功した。

また、2本の水素タンクは床下に配置。強固なカーボンファイバー製のタンクには、およそ4kgの水素が700バールの高圧で充填される。水素の充填に要する時間は、およそ3分。50kmのEVモードに加えて、水素と酸素で発電することにより、GLC F-CELLは最大500kmの走行を可能にする。

メルセデスベンツは、このGLC F-CELLを、2017年末までに市販する計画。現状では、水素ステーションの数が少ないのが、燃料電池車にとって普及のネック。メルセデスベンツは、プラグイン機能付きの燃料電池車を投入して、燃料電池車の普及を目指す。

《森脇稔》

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