【ジャガー F-PACE】走り去っていく姿にジャガーらしさ感じさせる

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ジャガー F-PACE
ジャガー F-PACE 全 8 枚 拡大写真

ジャガー『F-PACE』は、フランクフルトモーターショー13でデビューしたコンセプトカー『C-X17』がベースとなっている。

このC-X17はワールドツアーを行い、デザインの先行開発に寄与。2014年には日本でもイベントが開催された。

「C-X17とほぼ一緒と見えるが、実はだいぶ違う」とは、ジャガー・ランドローバー・ジャパンマーケティング・広報部ディレクターの若林敬市氏の弁。「ヘッドライトやボディラインをはじめ、ブリスターフェンダーもコンセプトカーの方がエッジが尖っているなど差異が見られる。しかし、コンセプトカーの雰囲気を保ってデビューした」と述べる。

F-PACEのデザインは、「スタイルとパフォーマンス、実用性全てを完璧なバランスでデザインした。そのスポーツカーを彷彿させるデザインと、ラグジュアリー、贅沢さ、更にはインテリアの実用性まで全て満足させたクルマだ」と若林氏はジャガーデザインディレクターのイアン・カラム氏のコメントを伝える。

具体的なデザインの特徴について若林氏は、「フロントでは、ボンネットの先端のラインとヘッドライトの上端を結ぶことで、鋭い目つきを表現している」と話す。更に、スポーツカーをイメージさせるべくロングノーズを強調。「フロントグリルの上端の角からAピラーの下端にかけて結ぶボンネットのキャラクターラインが、戦闘機のようなロングノーズのイメージを表している」という。

また、サイドビューには複数のキャラクターラインが入っており、少しずつ後ろに向かって上がっている。これにより「スピード感を表現している」と若林氏。

そして、「SUVなので車高が高く重く見えがちなので、それを払拭するために、ドア下方部に削ぎ面を入れ、高さを感じさせずスリムに見えるようにデザインされた」という。

更に「スポーツカーを意識したクルマなので、抜き去った時の姿が非常に大事だ」と若林氏。リアタイヤ周りのブリスターフェンダーにボリュームを付け、グラマラスに見せることで、「抜き去った時のフォルムが力強く、走り去っていく姿がいかにもジャガーのような、動物のような力強さを表現している」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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