【スマートコミュニティ16】1台3役の車いすを開発、病院などで好評…トリコ

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トリコが開発した「ユニバーサルキャリッジ楽寝楽座」
トリコが開発した「ユニバーサルキャリッジ楽寝楽座」 全 4 枚 拡大写真

東京都港区に本社を構える商社、トリコは「スマートコミュニティジャパン2016」に画期的な福祉機器を出展した。その名は「ユニバーサルキャリッジ楽寝楽座」で、ワンタッチで車いす、ベッド、ストレッチャーに早変わりするというものだ。

この楽寝楽座は同社初のオリジナル製品で、介護者や被介護者の声を聞きながら、できるだけ介護負担を軽減できるようにと開発したそうだ。「この楽寝楽座には1台3役を果たすということ以外にも多くの特徴と機能を持っています」と同社関係者は話す。

まず車いすの状態からベッドにするために背もたれを倒しても背ズレがしないということだ。通常、このようなことを行うと、上着の背の部分が引っ張られてしわになってしまうが、そんなことは起こらない。実際に試してみたが、ワイシャツが背ズレすることはなかった。なんでも独自のリクライニング機構を採用しているそうで、すでに実用新案登録済みとのことだ。

また、車いすからベッドに変わる時、ホイールベースが51cmから67cmに広がるのだ。これによって、ベッド状態の時でも安定し、被介護者が不安を抱くことが少なくなるそうだ。しかも、車いすからストレッチャー、ベッドにする時、一切電気は使わない。

「極めてローテクの製品で、モーターのような部品は一切使っていません。したがって、停電などになっても、動かなくなる心配はありません。構造もシンプルで故障の心配もほとんどありません」と同社関係者は説明する。

ベッドからストレッチャーにする時にはレバーを足で何度か踏めば、ベッドの高さが50cmから76cmにもち上がり、ストレッチャーになる。価格は34万8000円で、今年春から販売を開始し、病院や老人ホームなどで大好評になっているそうだ。

《山田清志》

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