広島電鉄とRCCの「被爆電車」運行プロジェクト、8月は5回実施

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いわゆる「被爆電車」の650形。1945年当時の塗装に戻された653号(右)が特別運行プロジェクトで使用される。
いわゆる「被爆電車」の650形。1945年当時の塗装に戻された653号(右)が特別運行プロジェクトで使用される。 全 2 枚 拡大写真

中国放送(RCC、広島市中区)はこのほど、「被爆電車特別運行プロジェクト」の8月実施分の参加受付を開始した。広島電鉄650形電車の653号を使用し、広島駅~広島西広島~原爆ドーム前間で運行される。

いわゆる「被爆電車」は、米国による広島・長崎への原爆投下(1945年8月6・9日)で被災した電車を指すことが多い。大半は既に廃車・解体されているが、広島電鉄では被災車両のうち150形電車1両(156号)と650形電車3両(651~653号)が残っている。156号は現在運用されておらず、651・652号のみ通常運用で使用されている。

残る653号は2006年6月に引退したが、被爆70年を迎えた2015年には、RCCと広島電鉄の共同企画として復活することが決定。車体塗装を1945年当時のものに戻し、2015年6月から8月にかけて「被爆電車特別運行プロジェクト」と題して運行された。今年も4月に運行されている。

RCCの発表によると、原爆投下月の8月は7・9・12・13・20日の計5日間、運行される予定。運行ルートは広島駅~八丁堀~原爆ドーム前~広電西広島(折返し)~原爆ドーム前間で、乗り降りは原則として広島駅停留場と原爆ドーム前停留場に限られる。運行回数は1日2回で、出発時刻は10時30分と14時00分になる。今年は車内で上映するビデオに英語の字幕を付けたという。

乗車に際しては事前の申込みが必要。1回の定員は25人で、参加料金は大人500円・子供200円になる。申込みはRCCウェブサイトの専用ページなどで受け付けている。締切は7月15日。

8月の運行後は11月に運行される予定。詳細は後日案内される。

《草町義和》

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