6月23日、英国ではEU(欧州連合)から離脱するか、残留するかを問う国民投票が行われる。これを前に、トヨタ英国法人が、従業員に異例の警告を発した。
これは6月20日、トヨタ・モーター・マニュファクチャリングUKが、英国最大の労働組合「ユナイト」と連盟で発表したもの。
国民投票を前に、「ビジネスの視点に立てば、英国はEUに残留するのが、企業活動や長期的な競争力にとってベスト」とのメッセージを発信している。
また、トヨタ・モーター・マニュファクチャリングUKは改めて、EU離脱派の「ボート・リーブ(Vote Leave)」とは無関係であることを強調。これはボート・リーブがパンフレットに、トヨタのロゴマークを無断使用。「トヨタがEU離脱を支持している」との誤解を生んだため。
トヨタ・モーター・マニュファクチャリングUKは、「英国がEUから離脱すれば、現行の関税ゼロでの貿易は困難になるだろう。車両価格の引き上げなど、販売面に悪影響を及ぼす」と述べている。