「増設に向けた検討を指示」...バスタ新宿 女子トイレ問題

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成田空港国内線なみの利用者だが、トイレが少ない「バスタ新宿」(渋谷区千駄ヶ谷)
成田空港国内線なみの利用者だが、トイレが少ない「バスタ新宿」(渋谷区千駄ヶ谷) 全 3 枚 拡大写真

日本一の長距離バスターミナル「バスタ新宿」(渋谷区千駄ヶ谷)の女子トイレ問題が、大臣の指示で一気に動きそうだ。

21日、石井啓一国土交通相は、こう述べた。「私から関東地方整備局に女子トイレの増設に向けて検討するよう指示したところで、しっかり対応していきたい」。

バスタ新宿は、新宿駅につながる鉄道線の上をまたぐ人口床板を作り、その上にターミナルを建てた。2階は駅に直結、3階はタクシー乗降とバス降車、4階はバス乗車に分かれている。しかし、そこに設置されたトイレは4階に2か所、3階に1か所。特に女子トイレは1か所で4人しか利用できず、あわせて12人分しかない。

一方、4月4日の開業から1か月間の利用実績は、成田空港国内線利用者数に匹敵する勢い。事業主体である東京国道事務所によると、バスタ新宿の発着は1日1200便、2万人が乗降している。そのためバスの発車がピークを迎える深夜にかけては、周囲の商業施設が閉店することも手伝って、女子トイレには長蛇の列ができていた。

石井大臣も「女子トイレは、比較的余裕のある3階への案内も行っているが、ピーク時には4階で多くの方々にお待ちいただいて、不便をおかけしている」と、認めるほどだったのだ。

開業から間もないが、このトイレ問題は実は深刻だ。東京国道事務所によると、夏の最盛期に利用は、さらに増える。バスの発着は1625便を予定し、現状の2倍、1日4万人が利用することが見込まれている。行列はますます長くなる可能性がある。

バスタ新宿のバース(乗り場)は4階に12か所。ピーク時、6~10分間隔でバスは入れ替わる。利用者にとって、トイレの待ち時間は、まさに瀬戸際の大問題だった。

東京国道事務所は「施設を増やすには時間がかかる」としていたが、「仮設トイレも含めて増やすことを検討する」と、動きを加速させる。

《中島みなみ》

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