【石和温泉郷クラシックカーフェス16】日産スポーツカーの先駆け、ダットサン フェアレデー

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
1960年 フェアレデー1200
1960年 フェアレデー1200 全 23 枚 拡大写真

6月18日と19日に行われた石和温泉郷クラシックカーフェスティバル。昨年に引き続き、今年もダットサン『フェアレデー1200』など日産のスポーツカーの御先祖様たちが集まった。

赤と白のツートンカラーが鮮やかなフェアレデー1200は1960年式。日産のスポーツカーは1952年発売のダットサン『スポーツ DC-3』に始まり、1959年発売の同『スポーツ1000』と続く。そしてこの60年発売モデルのSPL212型で初めてフェアレディの名を冠した(ただし当時の表記は「フェアレデー」)。

それまでシャーシーやエンジンはダットサントラックのものを流用していたが、フェアレデーにはブルーバードにも使われたOHV1189ccが搭載されて48馬力を発揮。フロアシフトの4速トランスミッションを介して、最高速度は132km/hに達した。

北米輸出専用モデルだったために、国内に存在するものは非常に少なく、この個体を含めて3台あるかないか。オーナーは静岡県富士市の自宅から自走してきた。シンプルな構造で故障が少ないと言う。ボディや内装、エンジンの状態は良く、細かいところを除けばオリジナルを保っていた。

このお隣にあったのは、1964年式『フェアレディ1500』。2代目のS310型系で名前が「フェアレディ」に変更された。スタイルは一新され、エンジンはより強力な直列4気筒G型(71馬力)を搭載して最高時速は150km/hとなった。当初は左向きの後部座席が備わる3人乗りだった。

もう1台は、1966年式のSP311型『フェアレディ1600』。100ccスープアップした直列4気筒1595ccエンジン(90馬力)を搭載しており、これは同時期の『シルビア』とシャーシを含めて同じだ。この個体は後の北米の安全基準に準拠する以前の”ローウインドスクリーン”で、これもなかなか希少な車両だった。

《嶽宮 三郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  2. もしも流行の「2段ヘッドライト」がなかったら…!? 一流デザイナーが斬新なフロントマスクを提案
  3. 地面が光る「埋込型信号」が日本初導入、「横断歩道がわかりやすくなった」効果に期待
  4. 東京外環道、千葉県内の4つのインターチェンジがETC専用に…9月2日から
  5. 高級車専用の屋内駐車場「コーンズ・リザーブ」、大阪南港に10月オープン
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る