トレーラーのブレーキ引き摺りによる火災事故、3年間で82件に

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ブレーキ引き摺りによる火災事故の実験(国交省Youtube動画より)
ブレーキ引き摺りによる火災事故の実験(国交省Youtube動画より) 全 2 枚 拡大写真

国土交通省は、トレーラーのブレーキ引き摺りによる火災発生の注意を促すとともに、ドライバーと整備担当者のための啓発ビデオを制作した。

トレーラーが路上で火災となった際、命の危険だけでなく、物流の停滞など、社会インフラにも大きな影響を及ぼす。トレーラー火災は、そのほとんどがブレーキに関するものが原因で発生している。過去3年間で82件のブレーキ引き摺りによる火災が報告されており、車両1万台当たりの火災発生台数では、大型トラックの5倍のペースで発生している。

火災の原因は、スプリング・ブレーキ・チャンバーのエア漏れとリレー・エマージェンシー・バルブの不具合が全体の7割を占める。

これを踏まえて国交省では、検証実験を行うとともに、火災を未然に防止するため注意を促す。

具体的には日常点検を確実に実施し、特にスプリング・ブレーキ・チャンバーの不良(エア漏れ、戻り不良、内部のスプリングの錆や損傷)、リレー・エマージェンシー・バルブの不良(ゴミや冬期における水分の凍結でバルブが詰まることによるピストンの固着)に注意することを訴える。

また、劣化するゴム部品などの定期交換を行うなど、トレーラーメーカーの整備要領に沿って点検整備を確実に実施すること、運行前には駐車ブレーキが確実に解除されていることを確認することなど注意を促す。

同時に、ドライバーと整備担当者のための啓発ビデオを制作し公開をおこなった。

《レスポンス編集部》

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