【新聞ウォッチ】燃費不正の軽自動車4車種、あすから販売再開---三菱自と日産

自動車 ビジネス 企業動向
三菱 eKワゴン
三菱 eKワゴン 全 4 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年6月30日付

●英抜きEU結束強調、首脳会議声明、移民制限けん制、離脱交渉9月以降(読売・1面)

●65歳以上初の四分の一超、国勢調査15年速報(読売・1面)

●総会集中日、株主激しく経営監視、スズキなど不祥事に批判噴出(読売・11面)

●スズキCEO社長が後継に(読売・11面)

●偽装4車種あす販売再開、三菱自・日産、燃費最大17%悪化(読売・11面)

●ハブ空港厳戒下テロ,イスタンブール(朝日・2面)

●出光物言う創業家、経営陣は方針変えず(朝日・11面)

●トヨタ155万台リコール、プリウスなど7車種燃料漏れの恐れ(朝日・35面)

●ソニー、ロボット再び、AIBO終了10年、収益の柱に(産経・10面)

●ダイハツ最後の総会惜しむ株主、トヨタの子会社に(東京・7面)

●三菱自96%減、スズキは14%減、5月の軽国内生産燃費不正問題響く(東京・7面)

●新車底入れの兆し、東南アジア販売、5月13%増(日経・11面)

●MRJ量産工場、来月稼働、来年から月産1機(日経・13面)

●小型スポーツカー「アバルト」FCA、取扱店3倍超に(日経・15面)

●ガソリン上昇止まる、店頭、16週ぶり、横ばいの124円(日経・23面)

ひとくちコメント

燃費データの不正問題で2カ月以上も販売を中止していた三菱自動車と日産自動車の軽自動車4車種の販売をあす7月1日から再開するという。三菱自の水島製作所での生産は7月4日に再開する方針だ。

販売を再開するのは三菱自動車の『eKワゴン』と『eKスペース』、日産の『デイズ』と『デイズルークス』。4月20日に不正問題を公表してからは販売を中止していた。

きょうの各紙が報じているが、再発売するモデルの燃費は、従来に比べて7~17%悪くなるという。これまで最も燃費がよいモデルの燃費はガソリン1リットルあたり30.4kmだったが、「これを25.8キロメートルに修正する」(日経)そうだ。

都内の日産プリンス系の販売店でも、不正問題が発覚後は、店頭から軽自動車の姿が消えた。広いショールームには、『ノート』と電気自動車の『リーフ』の2台が展示されていただけだった。

もっと悲惨だったのは三菱の販売店。これまでは軽自動車を含め3~4台は常時展示していた車両はすべて撤去。日中でも日よけ用のブラインドを下げたままだった。その販売店にもあすからは車両を展示して、受注を開始する。

ただ、今回の燃費不正問題で受けたダメージは計り知れない。2年前、16年半ぶりに「復配」を発表した際に益子修会長は「やっと普通の会社に戻った」と語っていた。日産との電撃提携で崖っぷちで踏みとどまったとはいえ、再び「普通の会社」と呼べる日が来るのはいつになるのか?

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る