一部ホンダ車、タカタ製エアバッグ異常破裂の危険を警告…米当局

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ホンダシビックとアコード
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タカタ製のエアバッグの不具合による大規模なリコール(回収・無償修理)。米当局が、エアバッグの異常破裂の危険性が高いとして、ホンダ車の顧客に早期にリコール作業を受けるよう、異例の警告を発している。

これは6月30日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。「新たなテストの結果、タカタ製エアバッグインフレータを搭載するホンダとアキュラの合計7車種について、異常破裂のリスクが高いことが分かった」と発表している。

もともと、このリコールは、タカタ製のエアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合が原因。ガス発生剤の成型工程や成型後の吸湿防止措置が正しく行われず、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性がある。これにより、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。インフレータ容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがあるという内容。

今回のNHTSAの発表では、ホンダとアキュラの2001-2003年モデルの一部車種で、タカタ製エアバッグの異常破裂の可能性がとくに高いと指摘。ホンダブランドは『シビック』の2001-2002年モデル、『アコード』の2001-2002年モデル、『CR-V』の2002年モデル、『オデッセイ』の2002年モデル、『パイロット』の2003年モデル。アキュラブランドでは、『TL』の2002-2003年モデル、『CL』の2003年モデルが該当する。

これら車種は、2008-2011年にリコール指定。しかし、リコール作業が完了したのは、およそ7割。NHTSAは、「およそ31万3000台が、リコール作業を受けていない」と説明している。

《森脇稔》

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