【アウディ A4アバント】エンジン、ラゲッジとも改良し、アバントらしさを向上

自動車 ニューモデル 新型車
アウディ A4アバント
アウディ A4アバント 全 8 枚 拡大写真

アウディ『A4アバント』に搭載されるエンジンは、『A4セダン』と同様、出力の違う2種類の2.0TSFIエンジンである。

「これらのエンジンは、旧型と比べ大幅に燃費が改善された」とは、アウディジャパンマーケティング本部部長の石田英明氏の弁。FF用は190psで、先代より10psアップ。トルクは同一だが、燃費は18.4km/lと33%改善している。

一方クワトロは225psのエンジン出力だ。燃費は15.5km/lで先代比14%改善。出力は14psアップした。この点について石田氏は、「クワトロは、長くアウディを保有しているオーナーが多く、よりパワーを求め、あるいはよりクワトロを楽しみたいという思いが強いため、省燃費よりも高出力バージョンが選ばれた」と説明。

また、先代クワトロが1730kgであったのに対し、新型では1680kgと最大50kgの軽量化が図られた。石田氏は「トランスミッションやボディをはじめ、シャシー回りにおいても大幅な改善を行った結果だ」と述べ、「様々な先進技術等が搭載され、エンジン出力が増えているにも関わらず、軽量化を図ることで燃費に寄与している」とコメント。

今回ラゲッジルームも改良された。新型は505リットル、リアシートを倒すと1510リットルとなり、旧型の490リットル、1430リットルから拡大。更に「オートマチックテールゲートと合わせてトノカバーが自動的に上がるタイプが採用されたことが特徴だ」と石田氏

通常、テールゲートを開けたのちに、トノカバーを手動で操作するが、A4アバントの場合は、トノカバーがテールゲートを開けると同時にレールに沿って上がるので、「荷物の出し入れが非常にしやすくなっている。閉めるときも自動的に閉まるものだ」(石田氏)。

また、リアシートの分割が、4:6から4:2:4の3分割になった。「これまで長尺のものを入れると、どうしても一人、乗員を犠牲にしてしまっていたが、今回から真ん中だけを倒すことによって、4人乗車でも長尺物を入れることが可能だ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る