ホンダ NSX の GT3レーサー、フルカーボンボディで開発テスト

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新型アキュラ(ホンダ)NSX GT3
新型アキュラ(ホンダ)NSX GT3 全 5 枚 拡大写真

ホンダの海外向け高級車ブランド、アキュラは7月7日、新型『NSX』のレーシングカー、「NSX GT3」の最新の開発テストの様子を公開した。

同車は2016年3月、米国で開催されたニューヨークモーターショー16で初公開。NSX GT3は、新型NSXをベースに、FIA(国際自動車連盟)のGT3レギュレーションに適合させたレーシングカー。2017年シーズンの実戦デビューを目指す。

NSX GT3では、市販車の新型NSXの高剛性かつ軽量な複合素材ボディと、アルミスペースフレームを使用。その上で、大型リアウイングやディフューザーなど、エアロダイナミクス性能の引き上げが図られた。

ミッドシップには、新型NSXと同じ3.5リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載。エンジンブロック、ヘッド、バルブトレイン、クランクシャフト、ピストン、ドライサンプオイル潤滑システムは、市販車から流用する。トランスミッションは、6速シーケンシャル。

NSX GT3の市販車との最大の違いは、ハイブリッドシステムが搭載されない点。エンジンのパワーだけが後輪を駆動するMR(ミッドシップ・リアドライブ)車となり、市販車の新型NSXの特徴である前/後輪へのモーターパワーのアシストはない。これは、FIAのGT3レギュレーションが、ハイブリッドと4WDを禁止しているため。

今回、アキュラは、NSX GT3の最新の開発テストの様子を公開。大雨のサーキットにおいて、走行テストを繰り返すフルカーボンボディのプロトタイプ車両を紹介した。HPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)のArt St. Cyr社長は、「市販車のNSXの非常に強固なベースを土台に、着実に開発を進めている。2017年のGT3レースカーの実戦投入が待ち遠しい」とコメントしている。

《森脇稔》

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