真空チューブの中を1000km/h! イーロン・マスクが提唱する次世代交通

鉄道 テクノロジー
真空型高速移動交通「Hyperloop」
真空型高速移動交通「Hyperloop」 全 4 枚 拡大写真
 テスラモーターズのCEOであるイーロン・マスク氏が提唱した、真空型高速移動交通「Hyperloop(ハイパーループ)」だが、現地時間6日、開発を進める一団体であるHyperloop Oneが、ヘルシンキとストックホルム間をわずか28分で接続する計画を、投資家に向けて説明した。

 「Hyperloop」は減圧された真空管の中を移動する新たな運輸システムで、最高時速は1,000キロをはるかに超える。ヘルシンキからストックホルムはおよそ350キロの直線距離があるが、投資家向けに説明されたプレゼン資料によれば、その所要時間はわずか28分と記されているから驚きだ。日本では現在、JR東海が超電導リニアの実用化に向けた検証を進めているが、仮に「Hyperloop」を東京から大阪間約500キロに当てはめた場合、地形や高低差によって実現可能な速度の問題もあるが、1時間は軽く下回るであろう計算だ。

 こうした近未来型システムの導入費用はさぞ高いのかとおもいきや、それがそうでもなく、210億ドル(約2.1兆円)の初期工事費で済む。数字だけ聞けばまだ高く感じるかもしれないが、年間8.9億ドル(約890億円)の利益を生む仮定で計算をすれば、十分に回収は可能。鉄道をはじめとした大規模都市交通の投資計画では、30~50年といった長期的な視点が採用されるので、無茶な投資ではない。現時点ではあくまで建設“案”だが、ぜひとも体験してみたいものだ。

真空管の中を移動して時速1000キロ! 次世代交通システム「Hyperloop」がスゴい

《Tsujimura@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  4. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る