てんかん発作で死傷事故を起こした被告に懲役4年の実刑命じる

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昨年3月、宮崎県宮崎市内の市道で乗用車を運転中にてんかん発作の症状を起こし、5人を死傷させる事故を起こしたとして、危険運転致死傷の罪に問われた63歳の男に対する判決公判が11日、宮崎地裁で開かれた。裁判所は懲役4年の実刑を命じている。

問題の事故は2015年3月12日の午後2時ごろ発生している。宮崎市潮見町付近の市道(片側2車線の直線区間)で信号待ちをしていた軽乗用車に対し、後ろから進行してきた乗用車が追突。押し出された軽乗用車は、前に止まっていた別の乗用車に追突するとともに、この乗用車も対向してきたトラックやバイクと衝突するなど車両5台が関係する多重衝突に発展し、軽乗用車を運転していた男性(当時56歳)が死亡。他の4人が軽傷を負った。

追突側の乗用車を運転していた63歳の男にはてんかん発作の症状があり、事故当時は意識障害に陥った状態となっていた。症状を抑える薬の服用も怠っていたことが捜査で明らかとなり、検察は自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)の罪で男を起訴していた。

11日に開かれた判決公判で、宮崎地裁の織川逸平裁判官は「被告はてんかんの症状を申告せずに運転免許の更新を行ったり、定年退職後に生活が不規則になったことによって主治医から指示されていた薬の服用を怠った状態でクルマを運転するなど、自己の症状を真摯に受け止めていなかった」と指摘。しかし、事故当時が約5年ぶりの発作であり、運転中に発作が起きる危険性について確たる認識が無かった可能性については斟酌し、被告に対して懲役4年の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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