X線天文衛星「ひとみ」の後継機を2020年に打ち上げへ…JAXA

宇宙 テクノロジー
X線天文衛星(ASTRO-H) 「ひとみ」
X線天文衛星(ASTRO-H) 「ひとみ」 全 1 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、プログラムミスによって運用を断念したX線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」の後継機を2020年打ち上げに向けて検討していると発表した。

ASTRO-Hに搭載された機器、特にSXS(軟X線分光計)について初期観測データは素晴らしく、軌道上性能が実証されており、継続的に観測できれば数多くの科学的成果の創出が可能だったと分析。国内外の宇宙物理学の意義を踏まえ、「ひとみ」喪失に伴うX線領域観測12年間の空白を埋めるため、ASTRO-Hの超高分解能分光性能を活かすことに基本とし、後継機を速やかに製作して、目指していた科学的成果を早期に創出することが重要と判断。

人材育成の観点からも速やかにX線領域の観測を行い、空白期を短くする必要があるとしている。

このため、ASTRO-H後継機を2020年に打ち上げる計画。機体の規模はH2Aロケットでの打ち上げで地球周回円軌道にのせる。早期、確実な設計・製造を目的とするため、再製作を基本としつつ、ASTRO-Hの対策を取り込む。具体的には、ASTRO-H失敗の直接原因に対して複合的な対策を施し、慣性基準装置(IRU)バイアス誤差の推定値が高止まりが起こらない設計などを採用する。

運用準備を確実にするための共通的な支援部門や「運用準備作業のガイドライン」を定義する。運用準備状況を打上1年前から確認し、最終的には第三者の視点も含めて審査する仕組みを構築する。

《レスポンス編集部》

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