酒気帯び状態での居眠り運転---歩行者を死亡させた男に実刑判決

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5月上旬に北海道釧路市内で乗用車を酒気帯び状態で運転し、歩行者をはねて死亡させたとして、危険運転致死の罪に問われた26歳の男に対する判決公判が19日、釧路地裁で開かれた。裁判所は懲役3年の実刑を命じている。

問題の事故は2016年5月7日の午前6時20分ころ発生している。釧路市愛国東1丁目付近の市道(片側1車線の直線区間)を走行していた乗用車が対向車線側へ逸脱し、道路を横断していた84歳の男性に衝突。男性は収容先の病院で死亡した。

クルマを運転していた同市内に在住する26歳の男からは酒気帯び相当量のアルコール分を検出したことから、警察は道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕。検察は「アルコールの影響により、正常に運転ができる状態ではなかった」と判断し、男を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死)罪で起訴していた。

事故は居眠り運転中に発生したとみられ、被告弁護側は「睡眠不足の状態だった」と主張していたが、19日に開かれた判決公判で釧路地裁の三輪篤志裁判官は「被告は徹夜で酒を飲んでおり、睡眠不足として斟酌できない」として弁護側の主張を退けた。

その上で裁判官は「被告はアルコールの影響で運転に支障が出る状態だったにもかかわらずクルマを運転し、事故を起こした。行為の危険性や悪質性は高い」と指摘。被告に対して懲役3年の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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