限定5万台を実質棚上げ 応募殺到でキャンペーン継続中...二輪車ETC助成

モーターサイクル 企業動向
ミツバサンコーワ 二輪車用ETC2.0車載器 MSC-BE700
ミツバサンコーワ 二輪車用ETC2.0車載器 MSC-BE700 全 2 枚 拡大写真

「NEXCO二輪車ETC車載器購入助成キャンペーン」に、想定を超える応募が殺到。実施主体の高速道路3社は、5万台限定を実質棚上げして対応している。

キャンペーンは、四輪車並みのETC車載器普及を目指して4月26日からスタートした。10月末日に終了の予定だったが、過去の実績をはるかに上回る反響を呼んだ。そのため開始当初は専用のキャンペーンサイトで残り受付台数をカウンターでユーザーの便宜を図っていたが、この表示を削除。

「受付継続中」の文字表示に変えて、いつでもキャンペーンを打ち切ることができるが「終了する場合は事前に告知する」(NEXCO3社の代表を務める西日本高速会社)という形で、キャンペーンの延長を続けている。

異例の延長を続ける理由は、高速道路会社の見込みの甘さだ。そもそも高速道路会社は、ETCを利用した二輪車の通行台数を知らないままキャンペーンを展開した。二輪車の通行台数は料金区分の「軽自動車等」に含まれ、区別できないのだ。

今回のキャンペーンも、これまで実施されたキャンペーンも助成額は同じだ。ただ、マイレージで還元されるこれまでのキャンペーンは、搭載後の通行料金が割引されるだけで車載器の購入や取付費用が安くなるわけではなかった。今回は1台購入ごとに1万5000円を現金で助成するため、機会があれば搭載したいと思っていた潜在層の掘り起こしにつながったとみられる。

キャンペーンを延長しなければならない理由は、もう1つある。7月1日にミツバサンコーワから、同月28日には日本無線からETC2.0車載器が発売が予定されているためだ。二輪車車載器の2.0対応は、この7月の発売が史上初となる。ETC2.0の対応は、現行方式でも2.0でも四輪車より遅れてスタートした。ETC2.0では、二輪車のための仕様が今年に入るまで決まらなかったためだ。

「四輪車用の2.0車載器助成は始まったばかり。バイクではようやく発売にこぎつけたというのに、その直後にキャンペーンを打ち切って出鼻をくじくわけにはいかない」(関係者)という声を無視するわけにはいかなかった。

すでに予定台数は超えているが、キャンペーンの終了時期について、西日本高速は「決まっていない」と、明言を避けている。

《中島みなみ》

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