中学生のマイナー競技にもスポットライトを...馳浩文科相

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「(体育連盟の)枠を超えた競技にもスポットライトを」...馳浩文科相(26日・霞が関)
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例えば、モータースポーツを志す中学生にも光明となるかもしれない。馳浩文部科学相は26日の会見で、中学生のスポーツ活動における出席の取扱についての考えを述べた。

「中体連(日本中学体育連盟)はきちっとやっていただいて、その役割には感謝しているが、今後2020年に向けてその枠を超えた競技にもスポットを浴びせていく。また、少子化という状況もあり、部活動を充実できない学校が抱えている実情を考えると、個別の申出に対して適切に対応していくことができる雛形のようなガイドラインがあったらいいと、私も思っている」と、話した。

近年、アスリートを目指す中学生のスポーツ志向は多彩だ。中体連には19の競技団体が加盟しているが、リオオリンピック・パラリンピック大会だけで見ても、自転車、ゴルフ、馬術など中体連に加盟していない競技が並ぶ。

中学生でも高い技量を持つ選手は、特別な育成が必要だ。教育的配慮から中体連に所属する競技では、試合出場や特別合宿について、学校には登校していないが出席扱いとして、選手育成を助ける配慮がなされている。こうした配慮が競技のレベルを上げてきた。

中体連に所属しない競技でも、出席扱いとすることはできるのだが、文科省が定めている規則では、その可否を学校長が決められることになっているが、出席の取扱の実態は中体連に所属する競技だけ留まり、各地で保護者との間で確執が生まれている。馳氏もこういう。

「中体連の立場もあるが、保護者、子供たち自身、マイナーな競技、マイナーであるけれどもオリンピックの種目であるというものを十分に丁寧に、実態を聞いた上で、最終的にはガイドラインを出してあげたほうが現場が混乱しなくていいと思う」

「そうでないと、金沢はよかったけど富山はだめだったというようなことが起きうる。そういう情報はネットですぐ伝わる。こうした状況は公的な教育機関としてどうかと思う」

大阪府でオートバイのモトクロス競技「ジュニアクロス」に参加する保護者は、こう話す。

「学校の説得より、選んだスポーツのための時間を優先させているから、矛盾を感じながらも沈黙している。それを学校側は対応に納得しているからだと考えて、善処してくれなかった」

馳文科相の言葉は、多彩な競技で日本がトップレベルを目指す可能性を広げる。世界屈指のオートバイ生産国から世界を目指すアスリートを生む一助となるかもしれない。

《中島みなみ》

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