VWの排ガス不正問題の和解案、米国の裁判所が仮承認

自動車 ビジネス 企業動向
米国で幅広い車種にターボディーゼルの「TDI」を設定するフォルクスワーゲン(参考画像)
米国で幅広い車種にターボディーゼルの「TDI」を設定するフォルクスワーゲン(参考画像) 全 1 枚 拡大写真

欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは7月26日、米国における排ガス不正問題の和解案が、米国の裁判所から仮承認された、と発表した。

フォルクスワーゲングループは6月28日、一部ディーゼル車の排ガス不正問題について、米国当局との間で和解に達したと発表。この和解は、アメリカ合衆国司法省、米国カリフォルニア州、米国FTC(連邦取引委員会)などと、フォルクスワーゲングループの間でまとまったもの。

フォルクスワーゲングループの排ガス不正問題は、米国で2015年9月に発覚。一部ディーゼル車に、排ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアが装着されていた。対象となるのは、フォルクスワーゲンブランドとアウディブランドの2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」エンジン搭載車。2009-2015年モデルのおよそ50万台が該当する。

和解の内容は、フォルクスワーゲングループが最大でおよそ147億ドルを支払うというもの。このうち、およそ100億ドルは、排ガス不正車の買い取りや、顧客に対する補償に充当する。排ガス不正車の買い取りは、2.0リットルTDIエンジン搭載車およそ50万台が対象。

今回この和解案を、米国カリフォルニア州の裁判所が仮承認。排ガス不正に該当する2.0リットルTDIエンジン搭載車を所有する顧客には、フォルクスワーゲングループに車両を買い取ってもらう、または、米当局によるリコール(回収・無償修理)の承認が得られ次第、修理を受けて車両を乗り続けるか、2つの選択肢が用意される。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型マツダ『CX-5』発表に「先代よりマッチョ」「今風になった」など反響! 注目はサイズとインテリア
  2. レクサスの新境地を開くか...『ES』に「スポーツクロス」導入の噂
  3. スバル初の小型EVクロスオーバー『アンチャーテッド』、7月17日発表へ
  4. 何が変わる? 国交省が自動車整備の「事業規制」を見直し…知っておくべき7項目
  5. 話題の特定小型原付『ウォンキー』にマットホワイト追加! 大容量バッテリーも選択可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る