カーチスHDグループのアガスタは、アフリカ市場に販売した輸出中古車について、モビリティIoTベンチャーのグローバルモビリティサービス(GMS)と協業し、与信審査不要のオートファイナンスを展開していくと発表した。
アガスタはこれまで、累計100か国以上4万5000台以上、アフリカ市場では2003年から1万2000台を超える中古車を輸出している。しかし、同市場ではオートファイナンスの与信審査が厳しく、大半の中古車購入希望者がファイナンスを組めず、現金一括支払いの資金がないため車を購入できない人が多いという。
GMSは、自動車の遠隔制御およびセンシングを実現するIoTデバイス「MCCS」と、自動車の動態管理や、支払い状況管理と遠隔制御指示を可能にするクラウドシステムを開発。すでにフィリピンで事業化に成功している。GMSは今回、ファイナンスの月額料が支払われないユーザーの自動車を遠隔制御で停止、支払が確認できれば直ちに制御を解除する仕組みを提供。さらに支払い遅延が継続した場合、車両位置情報を基に車両を回収するスキームも提供し、ファイナンス企業のデフォルトによる損失リスクを大幅に軽減する。
アガスタは、GMSおよびアフリカ現地ファイナンス企業との協業により、独自のファイナンスを付与した販売を検討しており、当該スキームを活用した中古車販売を今夏から順次開始していく予定だ。