日野自動車が7月28日に発表した2017年3月期の第1四半期(4~6月期)連結決算は、営業利益が前年同期比42%減の149億円となった。国内販売は好調だったももの円高や固定費増が収益を圧迫した。
同期のグローバル販売は6%増の4万0458台だった。日本は16%増となったものの、海外は1%増と低調に推移した。為替は1ドル111円で、前年同期から9円の円高だった。営業損益段階での為替変動による減益影響は71億円に膨らんだ。
純利益は45%減の97億円となった。通期業績は営業利益800億円(前期比19%減)、純利益550億円(16%減)としている従来予想を据え置いた。前提の為替レートも期首時点の1ドル105円を当面は維持する。
記者会見した梶川宏専務役員は「第1四半期はもともと海外の市場環境が厳しいと見ており、今回、一部で在庫調整も行った。今後も円高基調を前提に事業を見ていきたい」と述べた。