ANA956便事故「機長の操作ミス」---運輸安全委員会

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運輸安全委員会は、2012年6月20日に全日本空輸(ANA)が運航するANA956便が成田国際空港での着陸に失敗した事故の最終報告をまとめた。

ANA所属『B767-300』型JA610Aは、2012年6月20日、13時23分ごろ、同社の定期956便として成田国際空港滑走路16Rへ着陸の際にバウンドし、強い衝撃により機体を損傷した。同機には、機長ほか乗務員9人と乗客183人の計193人が搭乗していたが、客室乗務員4人が軽傷を負った。機体は中破したものの、火災は発生しなかった。

国土交通省航空局より「航空事故」に認定され、運輸安全委員会を中心に調査が進められていたが7月28日に最終報告書が公表された。

運輸委員会の調査では、事故は、同機が成田国際空港滑走路16Rに着陸した際にバウンドし、その後に強い前脚接地となったため、機体が損傷したものと推定。強い前脚接地となったのは、機長がバウンドしたことを認識できず、前脚を早めに接地させようと機首下げ操作を行ったことによるものと考えられるとしている。

事故発生には、同機が、成田空港周辺で強い南西風時に発生する激しい突風を伴う横風により、機体姿勢の安定しない状態で着陸を継続したことが関与したものと推定している。

ANAは今回の事象の詳細を全運航乗務員に周知するとともに、このような場合の訓練実施などの再発防止を図ってきたとしている。また、報告書でANAへの特段の勧告・指示はなかったが、引き続きこれらの再発防止策を着実に実施していくことで安全運航の堅持に努めるとしている。

《レスポンス編集部》

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