【鈴鹿8耐】データで振り返る“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8耐 第39回大会

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2016鈴鹿8耐
2016鈴鹿8耐 全 5 枚 拡大写真

涼しい戦いとなった第39回大会

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの連覇で幕を閉じた“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8耐 第39回大会だが、ライダーやチーム、関係者やファンから、今年の鈴鹿8耐は涼しかったという言葉が聞かれた。

ではここで、気象データをはじめ、今年樹立された記録を振り返ってみる。

まず気象データだが、今年7月31日の決勝日は快晴、気温32.1度、湿度53%、風速は南東の風3.8m/s。昨年は薄曇り、 気温32.7度、湿度69%、風速は南東の風2.8m/sだった。気温だけを比べれば昨年とほぼ同じだが、湿度と風速の面では今年の方が過ごしやすい。また、昨年の大会では金曜日から気温が連日の30度超えで、湿度も連日70%に迫る勢いだったが、今年は気温が30度を超えたのは決勝日のみだったのも、やはり優しい環境だったと言える。

最多周回数のYAMAHA FACTORY RACING TEAM

さて、今年優勝したYAMAHA FACTORY RACING TEAMは218周を走破したが、これは2004年に200Rに二輪専用シケインが新設されて以降での最多周回数記録だ。2位のTeam GREENも218周を走破しており、2番手の記録となる。

また、YAMAHA FACTORY RACING TEAMが連覇したが、ヤマハが連覇するのは1997年・1998年以来の2回目。そして中須賀克行とポル・エスパルガロも昨年に続いての連勝となるが、これはアーロン・スライトの3連覇(1993年~1995年)に次ぐ記録。しかし2連覇では宇川徹(2004年・2005年)、ケビン・マギー(1987年・1988年)、ワイン・ガードナー(1985年・1986年と1991年・1992年)、伊藤真一(1997年・1998年)、清成龍一(2010年・2011年)、コーリン・エドワーズ(2001年・2002年)、秋吉耕佑(2011年・2012年)、高橋巧(2013年・2014年)、レオン・ハスラム(2013年・2014年)、マイケル・ファン・デル・マーク(2013年・2014年)と10人が名を連ねる。

ホンダが表彰台を逸したのは長い歴史のなかで4回目

一方で、Team GREENが2位に入ったが、カワサキマシンが表彰台圏内に入るのは2009年以来となる。また、過去には10連覇という偉業を達成したホンダだが、表彰台を逸したのは、1978年の第1回大会、1987年の第10回大会、1988年の第11回大会以来4度目となる。

2017年の“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8耐は記念すべき40回大会となる。そして世界耐久選手権シリーズの最終戦としての開催で、ここでチャンピオンが誕生する可能性が高く、これまでとは違った戦いになることは必至。さらにホンダは新型CBR1000RRを、そしてスズキも新型GSX-R1000を投入予定で、いよいよ4メーカーのプライドを賭けた真っ向勝負が本格化する。

来年の第40回大会は、まったく新しい“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8耐が始まると言っても過言ではなく、新たな記録の誕生も期待される。

《佐久間光政》

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