スズキの長尾正彦取締役常務役員は、8月3日に都内で開いた決算会見で、3月に発売したインド製の新型コンパクトカー『バレーノ』について「非常に調子良いスタートが切れている」との認識を示した。
長尾常務は「バレーノの4~6月の販売実績は1377台」と明かした上で、「コンパクトカーではあるが後席、荷室が広くパッケージングが良いということで、『スイフト』の兄貴分というイメージを持ってくれるお客様が出始めて、スイフトに乗っている方がちょっと乗り換えいてみようかな、と。そういうスズキの小型車ユーザーへのセールスポイントにもなりつつある。ふたを開けてみると非常に調子良いスタートが切れている」と語った。
さらに「5月にターボエンジンを発売し、こちらの方は走り好きの男性の方々から走行性能が良いという評価が出始めているので、我々としては手応えとしては出てきた。インド車に対する偏見はあまりなくて、順調にスタートしている。台数アップにつなげていきたい」と期待を寄せた。
また「バレーノ自体はインドからヨーロッパにも輸出しているが、こちらも順調でヨーロッパの方の評判も出始めている」とも話していた。