新日鉄住金など、3次元熱間曲げ角型鋼管によるフロントピラーを新開発…世界初

自動車 ビジネス 国内マーケット
3次元熱間曲げ焼入れ
3次元熱間曲げ焼入れ 全 1 枚 拡大写真

新日鉄住金、日鉄住金鋼管、エイチワンの3社は8月4日、3次元熱間曲げ焼入れ(3DQ)角型鋼管による自動車フロントピラーの開発に世界で初めて成功したと発表した。

新開発のフロントピラーは、優れた前方視認性と乗員の安全性に加え、軽量化と1500MPa級の高強度、ボディの骨格部品に求められる高い形状精度を兼ね備えている。

車体の軽量化は、高強度の部材を用いることで実現できるが、フロントピラーは、車の横転や衝突から乗員を保護するために高い強度と、ドライバーが安全に運転できる前方視界の確保が求められている。

3社は、強度確保に有利な閉断面部材(鋼管)で断面積を小さくとることができ、かつ高強度化可能な3DQに着目。車体性能にどのように影響するのか解析・検証を重ね、最小重量で高い乗員保護性能を有しながら、前方視認性に優れるフロントピラーを実現した。

今後は、3DQ技術をフロントピラーだけでなく、バンパービームやセンターピラーなど、ボディ骨格全体にまで拡大し、3DQ技術による部品の採用を自動車メーカーに積極提案していく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る