いすゞ自動車の川原誠取締役専務執行役員は8月4日に都内で開いた決算会見で、主力のタイ市場について「急回復するとは思っていないが底打ちはしたのかなとみている」と述べた。
川原専務は「年初に暦年ベースで2016年のタイの全需を71万-72万台と予想していたが、それを74万台まで上方修正した」とした上で、「4-6月には前年比プラスに転じているので、今年の1月から始まった燃費規制前の駆け込み需要の影響が思っていたほどはなかったのではないか。ということで、急回復するとは思っていないが底打ちはしたのかなとみている」との見方を示した。
一方、タイでのいすゞ車の販売に関しても「期初の計画を立てる時に、ややタイ国内向けの販売計画はかなりコンサバに立てたこともあって、その計画に対しては上振れできている」ことを明らかにした。
その背景として「昨年11月に発表した1.9リットルエンジンを搭載した新型ピックアップトラックが非常に好評で、今年の1-6月は想定以上のシェアがとれている。商品力が上がってシェアもとれているということで、これは想定していたよりもプラスにでている」と説明した。