ドローン世界市場、年率13%成長…2020年に2兆2814億円

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矢野経済研究所は、ドローン(UAV/UAS)世界市場調査を実施した。

調査結果によると世界の軍事用と民間用(産業用、ホビー用、サービス)のすべてを合わせた世界市場規模は、2015年が1兆2410億円だった。2015年から2020年にかけて年平均成長率(CAGR)は12.9%で推移し、2020年には2兆2814億円を予測する。

世界市場全体では、現状で軍事用が過半を超えているが、2020年までには軍事用と民間用はほぼ半々になると予測する。

軍事用ドローンの世界市場規模は、2015年の8068億円から2020年には約1兆2000億円にまで拡大すると予測。軍事用ドローン市場は、偵察や戦闘における無人化のトレンドから、従来の有人偵察機を置き換える方向で拡大する。大型の軍事用ドローンはアメリカが、小型の軍事用ドローンはイスラエルがマーケットを主導している。

2015年の民間用ドローンの世界市場規模は4053億円で、2020年には約9000億円規模まで拡大すると予測する。民間用ドローンの主要マーケットであるアメリカや日本をはじめとする先進国では、ドローンの商用利用には許認可を取得する必要があり、これがホビー用ドローンにも影響を与えている。ドローンを対象とする規制は発展途上で、アメリカは2016年6月に新たに規制緩和したばかり。

民間用ドローン市場の拡大を牽引する産業用ドローンは、機体やシステム以上にそれらを活用して提供される民間用ドローンサービス市場の伸長が顕著になると予測する。

2015年の民間ドローンサービスの世界市場規模は290億円で、2015年から2020年までの年平均成長率(CAGR)は50.4%で推移し、2020年には2233億円に達すると予測する。

特に成長率の高いのは点検・検査分野、測量分野。現行のカメラ搭載機体での画像(映像)撮影による方式でも応用分野は幅広いが、今後、ドローン自体と周辺技術の進展によって応用範囲が広がる可能性が高いとしている。

《レスポンス編集部》

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