【カーオーディオ・ユニット選びの極意】スピーカー・タイプ解説「コンポーネントスピーカーor単品販売」

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製品選びの指針となる情報を、毎週テーマを定めて発信している当コーナー。まずは、「スピーカー」のタイプ解説からお届けしている。今週は「コンポーネントスピーカーor単品販売」と題して、それぞれの言葉の意味するところを、端的に解説していく。

今週は、「スピーカー」の製品形態について考えてみる。大きくわけて2とおりがあり、1つが、「コンポーネントスピーカー」(すぺてがセットされたもの)であり、もう1つが、各ユニットが「単品販売」されるタイプである。どちらかしか設定されていない製品もあるし、両方ともラインナップしている製品もある。

どちらを選ぶべきかは、自分が組もうとしているシステムレイアウトによって決まる。“パッシブクロスオーバーネットワーク”を使ったシステムレイアウトを取る場合には、「コンポーネントスピーカー」を選んだほうが手っ取り早い。対して、スピーカーユニット1つ1つにパワーアンプの1chをあてがう“マルチアンプシステム”を構築しようと考えるのならば、“パッシブクロスオーバーネットワーク”が要らなくなるので、「単品販売」で必要なスピーカーだけを買い揃えていくほうがお得だ。

ただし、実際のところは「単品販売」タイプを用意している製品は、どちらかと言えば少数波だ。特に、エントリーグレードからミドルグレードの「スピーカー」において、その傾向が顕著だ。“マルチアンプシステム”が前提となっていても、「コンポーネントスピーカー」を選ばざるを得ないケースが多くなっている。

ちなみに、開発者目線で考えた場合、“パッシブクロスオーバーネットワーク”も含めた「コンポーネントスピーカー」状態のサウンドが、その製品本来のサウンド、と言える。設計者は、“パッシブクロスオーバーネットワーク”も含めて、製品の音決めを行っていくからだ。設計者の意図を知ろうと考えるならば、“マルチアンプシステム”を構築する場合でも、1度は「コンポーネントスピーカー」状態の音も聴いておくと良いだろう。

ところで、“パッシブクロスオーバーネットワーク”には、一部、“バイアンプ対応”となっているものがある。そうであるか否かで、そのスピーカーの楽しみ方の幅がぐっと広がる。

どのように広がるかについては、次週に詳しく解説していきたい。次週もお読み逃しなく。

【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 01「スピーカー・タイプ解説」#04「コンポーネントスピーカーor単品販売」

《太田祥三》

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