22人が負傷したバスの衝突事故、運転者に禁錮刑を求める

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昨年6月、奈良県奈良市内の国道24号で、Uターン中の乗用車と衝突した後に路外へ逸脱し、22人を負傷させたとして過失傷害の罪に問われたバス運転手の男に対する初公判が9日、奈良地裁で開かれた。即日結審し、検察は禁錮6か月を裁判所に求めている。

問題の事故は2016年6月4日の午後3時50分ごろ発生している。奈良市法華寺付近の国道24号(片側2車線の直線区間)で、交差点でUターンしようとしていた乗用車と、対向車線を直進してきた大型観光バスが衝突。バスは急ハンドルを切った弾みで路外に逸脱して道路左側の歩道へ乗り上げ、歩道内に設置された信号柱にもぶつかった。この事故でバスの乗員22人が軽傷を負っている。

事故はバス側の信号が赤表示になってから発生しており、検察は「運転者が注意義務を怠った」として、運転していた53歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の罪で起訴していた。

9日に奈良地裁で開かれた初公判で被告は起訴内容を認めた。検察側は「赤信号を見落としたのは職業運転手として過失が重い」として、裁判所に禁錮6か月の実刑を求めた。

これに対して弁護側は「すべての注意義務を失していたとは言えず、事故については本人も深く反省している」として、執行猶予の適用、もしくは罰金刑の適用を求めて即日結審した。判決は18日に言い渡される予定だ。

《石田真一》

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