札幌市電、夏の折り返し運転とゆっくりループ…歩車分離式交差点のリズム

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札幌市電 西4丁目~すすきの 札幌駅前通(国道36号)
札幌市電 西4丁目~すすきの 札幌駅前通(国道36号) 全 16 枚 拡大写真

西4丁目電停とすすきの電停が線路で結ばれ、ループ運転が始まって最初の夏を迎えている札幌市電。8月の早朝に新設区間を歩いてみると、わずか400mの間に4つ以上の歩車分離式交差点が存在し、「この区間だけ乗るなら歩いたほうが早い」といった声が聞こえた。

西4丁目電停とすすきの電停の間は、片側3車線の札幌駅前通(国道36号)の歩道側1車線に線路を新設したサイドリザベーション方式。南1条通との交差点「南1西4」から、狸小路、月寒通「南4西4」まで、4つ以上の歩車分離式交差点が存在する。市電の電車は、2つ向こうの電停まで、こうした信号をひとつずつゆっくりと越えて行く。

公式には、西4丁目~狸小路間が3分、狸小路~すすきの間が3分で、合計6分ほどで新設区間を走るが、8月早朝の時間帯でも、それよりも多めに時間がかかった。電車が右左折する「南1西4」と「南4西4」には、路面電車専用信号機も追加されているから、さらに互いの待ち時間は増える。

この区間の歩車分離式交差点に立つと、40~60秒の“青信号”が設定されていた。歩行者と交差する道路の2方向を合わせると、最大で2分弱、“赤”で止まるときもある。道警は「管制側で調整するが、各信号の秒数までは答えられない」という。

地元の30代の男性は「もともとすすきのと西4丁目の間だけを市電に乗る人はまずいないだろうけど、この区間を市電に乗るぐらいなら歩いたほうが早い」という。

歩行者と同じペースでゆっくりと走る新設区間を眺めるのもいいし、ループ化前の西4丁目折り返し、すすきの折り返しという運行を体験するのもいい。札幌市電では、旧来の折り返し運転を実施する日を設けている。8月28日の「北海道マラソン」、9月3・4日の「だい・どん・でん!」、10月2日の「札幌マラソン」の開催時間帯は、新設区間の運行を一時中止し、西4丁目折り返し、すすきの折り返しで電車を走らせる。駅前通沿いに出現した内回り用西4丁目電停は、これらの日はかつての西4丁目電停付近に移す。

《レスポンス編集部》

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