【スーパーフォーミュラ 第4戦】依然大混戦のチャンピオン争い…3点差に5人、8点差には10人

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今年のスーパーフォーミュラ王座争いは未曾有の混戦。新人の#20 関口にも充分チャンスあり。
今年のスーパーフォーミュラ王座争いは未曾有の混戦。新人の#20 関口にも充分チャンスあり。 全 11 枚 拡大写真

21日に決勝レースが行なわれた全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第4戦ツインリンクもてぎ。今季4戦目にして4人目のウイナーが生まれるなどした結果、未曾有の大混戦のチャンピオン争いは混迷の度を一層深めることとなった。

なにしろ、前戦終了時ポイントランク10位だった関口雄飛が今回の初優勝で一気にポイントリーダーへと浮上。逆に、今回8位で1ポイント獲得にとどまった前戦終了時のリーダー、山本尚貴はランク5番手へと後退。いかに少ない得点差のなかでタイトル争いが展開されているかが分かるだろう。

■2016 スーパーフォーミュラ ドライバーズランキング
17点/#20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)
15.5点/#36 A.ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)
15点/#1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)
14.5点/#2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)
14点/#16 山本尚貴(TEAM 無限/ホンダ)
11点/#3 J.ロシター(KONDO RACING/トヨタ)
10点/#19 J-P.デ.オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)
10点/#37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)
10点/#41 S.バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)
9点/#10 塚越広大(REAL RACING/ホンダ)
(第4戦もてぎ終了時の上位10人、手元計算)

トップから3点差に5人、8点差には10人。しかも目下の首位が17点で、今季残り3大会でドライバーズポイントは最大41点獲得可能な見込みだ。現在無得点の#8 小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS/トヨタ)らも含めて、19人全員参加のチャンピオン争いと考えてもいいくらいの状況である。

その可夢偉も今季は厳しい戦いが続くなか、今回は決勝ファステストラップを記録して14番グリッド発進から9位に入った。8位入賞には一歩とどかず「まだ(自分の今季は)開幕してませんね」とはいうものの、浮上の光は見えつつあるようなので、ここからの大逆襲を期待したい。

1点がカギを握ることになるかもしれない混戦下、今回のレースでは後半、可夢偉の追撃を封じる格好で8位(1点)を死守した山本尚貴がレース後に印象的な旨を語っていた。「2013年に(シリーズ2位と同点で)チャンピオンを獲得した時もここ(もてぎ)で1点取っていたことが大きかった。残り3大会、この1点が活きるような展開にしたい」。実に深い意味が感じられるところである。

熾烈な攻防が続く今季のSF、次大会は9月10~11日の開催。本来なら九州のオートポリスで行なわれる予定だったラウンドだが、4月の地震の影響で岡山国際サーキットに舞台を移しての実施となる。今季2度目の岡山開催、前回のレース(第2戦)が荒天によるセーフティカー先導ランのみでの決着だったため、選手やチーム、そして当時の観客にとっても“リマッチ”といえる大会だ。

第5戦岡山は、土日にそれぞれ「異なる方式の予選」と「レース距離等の違う決勝」を行なう独特なフォーマットの2レース制(金曜の練習走行なし)。ドライタイヤ 2スペック制だったもてぎ戦に続いて、また別のスペシャルルール大会というかたちになるが、そのなかでタイトルに向けて何人かが抜け出すのか、あるいは混戦にさらなる拍車がかかるのか。今シーズンの大きなターニングポイントとなる可能性もありそうだ。

《遠藤俊幸》

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