西武鉄道の多摩湖線、台風9号で土砂流入…再開まで1カ月か

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西武多摩湖線は台風の影響による土砂流入で萩山~西武遊園地間(赤)が運休中。東村山~武蔵大和間(青点線)で代行バスを運行しているほか、西武園線(青実線)でも終発の延長を行っている。
西武多摩湖線は台風の影響による土砂流入で萩山~西武遊園地間(赤)が運休中。東村山~武蔵大和間(青点線)で代行バスを運行しているほか、西武園線(青実線)でも終発の延長を行っている。 全 1 枚 拡大写真

西武鉄道は8月23日、台風9号の影響で一部が不通となっている多摩湖線について、運転再開まで1カ月程度かかる可能性があると発表した。当面はバスによる代行輸送が行われる。

多摩湖線は、国分寺(東京都国分寺市)~西武遊園地(東村山市)間の9.2kmを結ぶ鉄道路線。国分寺駅でJR中央線、萩山駅で西武拝島線、西武遊園地駅で西武山口線と接続している。途中で西武国分寺線とも交差しているが、交差部に駅はない。

西武によると、8月22日の11時29分、国分寺行きの列車(4両編成)が西武遊園地駅から武蔵大和駅に向けて走行中、進行方向左側の架線を支える柱が傾いているのに運転士が気づいて列車を停止した。その後、運転士が確認したところ、線路脇の法(のり)面の土砂が線路内に流入し、一番後ろの車両を押し上げていた。西武は「降り続いた雨の影響により、進行方向左側の法面の地盤がゆるみ、電車停止後、土砂が流入した」とみている。

この影響で多摩湖線は、土砂が流入した区間を含む萩山~西武遊園地間で運転を見合わせている。運転再開までには1カ月程度かかる可能性があるという。

代行バスの運行区間は東村山~武蔵大和間で、運行時間帯は朝と夜に限られる。平日は東村山発が19時00分から0時40分にかけ約20分間隔で運行。武蔵大和発は5時20分から8時30分にかけて約10分間隔(5時台は一部約20分間隔)で運行される。代行バスが運行されない時間帯は、東村山駅西口発~立川駅北口行きなど通常運行のバスで対応する。

このほか、西武園線で終発を延長。平日は東村山駅を0時05分・0時25分・0時40分に発車する西武園行き列車を運行する。

《草町義和》

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