サスペンションが慣性エネルギーを電力に変換…アウディが開発

自動車 ビジネス 企業動向
アウディの新ショックアブソーバーシステム「eROT」
アウディの新ショックアブソーバーシステム「eROT」 全 1 枚 拡大写真

ドイツの高級車メーカー、アウディが8月17日に発表した革新的なショックアブソーバーシステム、「eROT」。このeROTは、慣性エネルギーを電力に変換する機能も備えている。
 >おすすめコンテンツ:レクサス杯観戦記
eROTは、従来の油圧式ダンパーの代わりに、エレクトロメカニカルロータリーダンパーを使用。水平配置される電気モーターが、ショックアブソーバーの機能を担うシステムとしているのが特徴。

このeROTのもうひとつの重要な機能が、サスペンションが上下動するときの慣性エネルギーを、電力に変換すること。この場合、まずレバーアームがホイールキャリアの動きを吸収。そしてレバーアームから、複数のギアを介してその力を電気モーターに伝えることにより、電力に変換する。

アウディによると、ドイツで行われた公道テストでは、舗装状態の良い高速道路で3ワット、路面の荒れた一般道では613ワット、平均100から150ワットを回生できたという。一般のドライバーが運転した場合、CO2排出量が1km走行あたり、最大3g削減される計算。

新しいeROTテクノロジーは、48ボルトの高圧電源システムを前提にしており、現在実験中の車両は、エネルギー容量0.5kWh、最高出力13kWのリチウムイオンバッテリーを搭載。DCコンバーターにより、48ボルトのサブ電源システムを、高効率・高出力のジェネレーターを含む12ボルトの主電源システムに接続している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る